のんきみち日誌

『のんきみち』で、《読み合い》した本の記録を中心に、のんきみちな気分で綴るブログです。

えほん紹介コラム①

f:id:easy2going:20200410074802j:image「じいじのさくら山」松成真理子 白泉社

今年、桜が咲いたら是非紹介したいな、、と家に置いていた1冊です。

桜の季節は、出会いと別れの季節でもありますね。
やさしいピンク色の桜の花びらに包まれた表紙が印象的な「じいじのさくら山」。
桜の木を育てたじいじとの思い出、そして別れがテーマになっています。

「ちょうしのわるいところはないかいな」と、桜の木に声をかけて回るじいじ。
「木はなんもこたえんよ」と言っていたおれだけど、じいじと季節を共にしていく中で、気がつくと木に声をかけるようになっているおれ。

桜の木は、じいじの思いも、おれの思いも、ちゃんと受け止めて、春にみごとな花を咲かせてくれました。

命あるもの、自然、季節の変化がドラマティックに描かれていて、
じいじの生き方、そして桜の木の存在感に、じーんとさせられます。

東京の桜は、今年はお花見自粛になってしまいましたが、苦難の中の卒業式を祝い、また3月末に降った重い雪をかぶっても健気に咲いていましたね。
桜の木からのエールをしっかり受け取って、また次の季節を、元気にがんばっていきたいですね!

 

記:まりちゃん